さちこのおうち木工教室 引き戸編 引き戸の構造について

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品番WD-MAIN119
公開日2018年1月19日
再生時間14分
カテゴリー引き戸の技術
キーワード引き戸
おうち木工教室第119回。今回は引き戸の構造についてです。
引き戸は基本的には取り外しができるようになっています。それがどのような構造でつくられているのか説明します。
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今回は引き戸の構造についてです。

説明用につくった引き戸をもとに説明します。
説明用なので実際にこういった構造の引き戸をつくることはありません。引き戸が一枚で溝も一本なので、もう一枚扉を入れることができないので中を隠すことができません。

これを二枚の引き戸が入る引き違い戸だと考えると、扉を締めた時に中身が半分隠れます。幅の広い家具で使う倍はいいのですが、幅の狭い家具で使うとさらにそこから半分隠れるので、幅の広い家具で使うことが基本です。

今までにやってきた開き戸はついている金物によって扉を取り外せたり外せなかったりしたのですが、引き戸は本体を先に掘り込んでおいて、組んだ後に扉を入れるので引き戸は取り外しができます。
開き戸は金物が外れて扉が取り外しできましたが、引き戸は扉自体が外れます。
みなさんも建具とか雨戸などを取り外したことがありますよね。上の溝に上げて入ったら下ろします。これは上下の溝の深さを変えることで取り外しができるようになっています。
教室では下の溝は3ミリに掘ります。少ないと感じられるかもしれませんが、下には自重がかかっていて外れることがないので3ミリにしています。
上の溝は上げる分深く掘ります。下の掛かり代3ミリと上の掛かり代が4ミリから5ミリと、斜めに入れる分、少し余裕を持たせて1ミリか2ミリプラスして9ミリから10ミリ掘り込みます。
これを基本的な溝を掘る考え方として覚えてもらえばいいのですが、実際につくるときにはこのように単純にはいきません。
ただ初めからお話しすると難しいので、実際につくる時にお話しさせていただきます。

ここでさちこさんから2つ質問がでました。
一つはなぜ上下の掛かり代が違うの?
これは引き戸は使っていくと下を擦るので、下の溝が掘れてくるのと扉がすり減ることで、最初のサイズより扉が下に下がってきます。そうすると上の溝から外れることがあるので、上の掛かり代を多めにとっています。
もう一つは下の溝を持って掘ってもいいですか?
下の溝を深く掘ってしまうと、上の溝に上がる分が増えて多く掘らなければいけません。もともと上の溝は10ミリくらい掘っているのにさらに深く掘ると強度も弱くなりますし、たくさん掘ると、トリマーで何度も何度も削らないといけなくなり加工も大変になるので3ミリくらいが丁度いいと考えています。

もう引き戸をつくれるような気になっているさちこさんですが、もっと引き戸の構造を掘り下げて知らないといろいろな引き戸はつくれません。次回は引き戸の構造を掘り下げて学んでいきましょう。