さちこのおうち木工教室 引き戸編 引き違い戸の溝の掘り方と構造を考える

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品番WD-MAIN121
公開日2018年1月26日
再生時間17分
カテゴリー引き戸の技術
キーワード / 引き戸
おうち木工教室第121回。今回は引き違い戸の溝の掘り方と構造の考え方についてです。
溝をどの位置に掘って深さはどうするかや、知らずに作るとどういうことになるのか動画で説明します。

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今回は引き違い戸の加工を実際にやってみます。

前回の説明用の引き戸は一枚の扉だったので溝も一本でしたが、今回は引き違い戸ということで二本の溝を掘ります。
前回掘り込む量は、下の掛かり代+上の掛かり代+余裕を1ミリから2ミリと説明しましたよね。
今回は引き違い戸は二本になることで奥の溝は斜めになる距離も多くなるので、上は深めの2ミリにします。
トリマーで深く掘るときは一回に多くの量は掘れないので、何度かに分けて加工してください。

まずは前から5ミリのところに一本目の溝を掘ります。もうこれは今までにやってきているので簡単ですね。
二本目の溝は一本目の溝から4ミリ開けて掘ります。

これで引き戸の溝が掘れました。では引き戸を入れてみましょう。
この引き戸は箱の内寸から長さを8ミリ足しています。
いい感じにできたと満足のさちこさんですが、ここで2つ覚えておいてほしいことがあります。

1つは扉のサイズについて
扉の幅を箱の内寸から半分にしないでください。引き戸は2枚の扉をかぶせる形で作ります。
内寸の半分にしてしまうと、合わせた時に隙間が見えてしまうことがあります。
かぶせる量に関しては何ミリという風に決まっているわけではなく、構造によって変わってきます。
ただかぶせる量を増やすと扉を開けた時に、かぶせる量だけ開くスペースが狭くなります。

もう1つは
さちこさんに溝を掘ってもらったのですが、溝が箱の側板の下まで掘っているので見えてしまっています。
今までやってきたような底板・裏板の溝であれば底板や裏板が入るので溝が隠れていましたが、引き戸の場合はこのように見えてしまうのでプロは側板の端丁度に溝を掘ります。
トリマーで少し手前まで掘って、その後を鑿で仕上げてください。

この二つを押さえてつくればいい引き戸の家具かというと、そうではありません。
引き戸を横から見てみると、扉と扉の間に隙間がありますよね。
これは前の溝から後ろの溝の距離を4ミリ開けているので、その隙間が出てしまいます。
かといって前と後ろの溝の距離を1ミリに減らすなどをすると、残った部分が弱くなってしまうのでできません。
今回はまずこういったことが起きるということを覚えていただいた上で、次回この隙間を減らす方法を説明します。